Rubyでどのようなことができるのか、あなたは知っていますか?
Webサービスを開発する際に使われるプログラミング言語はいろいろありますが、その中でも注目されているのがRubyです。
Rubyは、Ruby on Railsというフレームワークの普及もあり、Webサービス開発の代表的なプログラミング言語として注目を集めています。
RubyはWeb系のプログラミング言語と捉えがちですが、それ以外にもできることがたくさんあります。
- Rubyでどのようなことができるのか?
- Rubyの効率的な学習方法
この記事で特集しているので、参考にしてみて下さい。
Rubyとは
Rubyは、1990年代に登場したプログラミング言語です。プログラミング言語は外国製のものが多いですが、Rubyは日本で開発された純国産のプログラミング言語となります。
Rubyは「Enjoy for Progrmming」という目標を掲げており、コーディング時のストレスを極力削減することに重点を置いております。
それ故に、Rubyの構文はシンプルに仕上がっており、見やすいコードが出来上がります。見やすいコードは、開発効率の向上に繋がります。
Rubyでできること(何ができる?)
ここからは、Rubyを用いて具体的に何が開発できるのかについて説明します。
webアプリ開発
やはりRubyといえば、Web開発に最敵なプログラミング言語であることは、多くの人が思うイメージではないでしょうか。
Rubyには、Web開発のフレームワークである「Ruby on Rails」が用意されています。フレームワークとは、汎用的な機能を備えたプログラムの骨組みのことを言います。一からコードを書くのではなく、頻繁に使う機能はあらかじめ用意しておくことで、開発スピードの向上に役立てることができます。
Rubyを採用し開発する際には、Ruby on Railsを利用するのが通常となります。また、フレームワークを使うことで、プログラマーはどこの機能を実装すればよいのか、自ずと絞られてくるので、開発がしやすいのがメリットとしてあげられます。
Rubyで開発されたサービスも多く、料理レシピ共有サービスの「Cookpad」、ビジネス系SNSの「Wantedly」、グルメサイトの「食べログ」などがあります。
WebAPIの利用
Rubyを用いることで、WebAPIを利用することができます。
WebAPIとは、ほかのアプリケーション・サービスの機能を呼び出す仕組みです。
一番わかり易い例は、Google Mapではないでしょうか。今日、さまざまなサービスでGoogle Mapを見ることがありますよね。このように、あるサービスのなかでGoogle Mapの機能を利用したときに、WebAPIを呼び出す機能を実装することで、この機能を実現させることができます。
RubyでWebAPIを利用するには、net/httpというRubyのライブラリを使います。実装もさほど難しくなく、少ないコード量で実装可能です。
Webスクレイピング
Rubyを用いることで、Webスクレイピングの機能を実装することができます。
スクレイピングとは、任意のWebページから目的の情報を抜き出し、それを加工して利用する仕組みのことです。情報を抜き出す際は、HTMLの形式で抜き出すため、それをプログラム内で扱いやすい形にするために加工するわけですね。
Rubyでは、nokogiriというライブラリを利用することで、Webスクレイピングの機能を実装することができます。ライブラリを利用しているので、複雑な処理を書くこともないです。
[char no=”1″ char=”管理人”]あなたがWebスクレイピングを中心に扱えるようになりたいなら、RubyよりPythonを勉強するのがおすすめです。
Pythonであれば、多種多様なライブラリが多いのもそうですが、特にPandasのライブラリを用いると、取得後のHTMLを解析し二次元のデータにしてくれるといったように、情報を加工するのにうってつけだからです。
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スマホアプリ開発
あまりピンとこないかも知れませんが、Rubyでスマホアプリの開発ができます。
通常、スマホアプリの開発で言えば、JavaやKotlin、Swiftが代表的ですが、Rubyでも、「RubyMotion」を導入すれば、スマホアプリの開発ができます。
Rubyの開発で慣れ親しんだ環境のもとで開発できるので、他のプログラミング言語を学ばくても良いメリットがあります。
ただし、RubyMotionはOS X(macOS)上でのみ動作し、WindowsやLinuxでは使えないというデメリットがあります。
[char no=”1″ char=”管理人”]もしあなたが、上記で説明したWebアプリの開発やWebAPI、Webスクレイピングなど幅広く興味があるのであればいいですが、「スマホアプリ開発だけに興味がある」ということであれば、
- iphoneアプリの開発ができるSwift
- Androidアプリの開発で多く用いられるJava
のどちらかを選ぶのがおすすめです。[/char]
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機械学習
これもイメージが薄いかも知れませんが、機械学習についてもRubyを用いて開発することができます。
RubyのライブラリであるPyCallを使えば、Rubyで機械学習を開発できます。PyCallという名前からもわかるように、このライブラリはPythonとの連携を行い、Ruby側からPythonの諸機能を利用するためのものです。
もともと、Rubyでは機械学習や統計分析を実装するのに適した機能を備えておらず、開発が困難でした。そのようなことから、PyCallというライブラリを開発し、Python経由で機械学習などのプログラムを開発できるようになりました。
[char no=”1″ char=”管理人”]とはいえ、今日の機械学習で主流なプログラミング言語はPythonです。
Pythonであれば、機械学習の開発にうってつけな使い勝手の良いライブラリが多数用意されています。また、Pythonも比較的見た目のコードが分かりやすく、開発効率の向上が期待できます。
そのため機械学習をするのであれば、RubyよりもPythonを使うのがおすすめです。[/char]
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Rubyは初心者に難しい?
Rubyは、初心者にとって比較的簡単なプログラミング言語です。
先述したように、Rubyはストレスを感じることなくプログラミングすることに重きをおいているので、構文が分かりやすいメリットがあります。また、Ruby on Railsを学べば、最低限のコードを記述することによって、すぐにWebサービスを公開できるため、開発スピードも早くなります。
そのほか、学習する際の参考資料も多くあることから、勉強しやすいことや、純国産の言語であるという信頼もあることもメリットであると言えますね。
ただし、Rubyの強みはWeb開発で発揮されるという印象が強く、スマホアプリや機械学習といった分野では、他のプログラミング言語に軍配が上がります。
- スマホアプリであれば、JavaやKotlin、Swift
- 機械学習であれば、Python
を学ぶのをおすすめします。
Rubyを学ぶメリット・デメリット
メリット
Rubyを使うメリットは、主に以下の5つが挙げられます。
- 記述量が少なくシンプル
- オブジェクト指向型言語
- 汎用性が高い
- 日本語の情報量が多い
- フレームワーク「Ruby on Rails」が魅力的
記述量が少なくシンプル
1つ目のメリットは、記述量が少なくシンプルであることです。
Rubyで記述されたプログラムは洗練されており、可読性が高いです。可読性が高いと、メンテナンスもしやすいので保守性も高くなります。
また、構文がシンプルであれば余計なことを覚える必要がありません。したがって、学習コストも他のプログラミング言語と比較しても低く、初心者でも取得しやすいプログラミング言語となっています。
オブジェクト指向型言語
2つ目のメリットは、Rubyがオブジェクト指向型のプログラミング言語であることです。
オブジェクト指向とは、プログラミングをするうえでの考え方(概念)の一つです。
オブジェクト指向を平たく言えば、オブジェクト指向とは、「関連する処理やデータをオブジェクトという単位に集約し、そのオブジェクト同士が相互に作用することにで、システムとして確立させる」という考え方です。
[char no=”1″ char=”管理人”]Java、C#などがこのオブジェクト指向の考え方を取り入れています。現在のプログラミングにおける一般的な考え方と言っても良いです。[/char]
オブジェクト指向の目的は、プログラムの保守性の向上、再利用性の向上にあります。
保守性の向上は読んで字のごとく、プログラミングのメンテナンスのしやすさを向上させることです。オブジェクトごとに分割されているので、複数人で開発を分担しやすいという特徴があります。
特に大規模なシステムを構築するうえでは、オブジェクト指向の考えに則っていれば大人数でも効率よく開発できます。
また、オブジェクトごとに処理を分割していれば、あるオブジェクトを他のシステムで利用しようと考えた時に再利用しやすいというメリットもあります。そのまま再利用できれば、新しく処理を記述する必要もないので、結果的に作業効率の向上につながるのです。
汎用性が高い
3つ目のメリットは、汎用性が高いことです。
Rubyは、主にWeb開発において利用されているプログラミング言語と思われがちです。しかし、RubyはWeb開発以外の分野でも利用されることがあります。
1つ目は、スマホアプリの開発ができます。
スマホアプリというと、AndroidであればJava、Kotlin、iOSであればswiftがスマホアプリ開発で一般的に利用されるプログラミング言語として挙げられます。
しかし、Rubyでも、Buboto、BURYMOTIONといったフレームワークを利用することで、Android、iOSのアプリを開発できるようになります。
2つ目は、ゲーム開発です。ゲーム開発といえば、Unity、C++などが思い浮かびますが、RubyでもGosu、DXRubyといったフレームワークを利用すれば、ゲームを開発できます。
フレームワークを使うことが前提となりますが、これらを利用することでWeb開発以外の分野についてもRubyで開発できます。言い換えれば、Rubyさえ習得していれば、他のプログラミング言語を学ぶ必要もないということです。
日本語の情報量が多い
4つ目のメリットは、日本語の情報量が多いことです。
世の中には、200種類にも及ぶプログラミング言語が生まれてきました。そのほとんどが海外発祥であるが、Rubyは日本のエンジニアによって開発された、日本発祥のプログラミング言語です。
そのようなこともあってか、Rubyに関する日本語で記載された情報が充実しているのが大きな特徴です。
Java、Cなど、現在普及しているプログラミング言語についても、日本語で書かれた解説本、解説記事はあるものの、海外発祥であることから英語で書かれたものがより充実しているのが現実です。
当然ながら、日本人は英語よりも日本語のほうが読みやすいですよね。その点において、Rubyは他のプログラミング言語よりも大きなメリットを持っているといえます。
フレームワーク「Ruby on Rails」が魅力的
5つ目のメリットは、フレームワークである「Ruby on Railis」の存在です。
フレームワークとは、システム開発において、より効率よく作業を進めるために用意された、あるプログラミング言語で記述されたプログラムのひな型を指します。
システム開発において、このフレームワークを活用すれば、プログラマーの作業の手間が大幅に省かれます。
また、フレームワークを利用することで、プログラマーがどの個所に追加のコードを記述すれば良いかが明確になります。これにより、プログラムが複雑になるのを回避するというメリットもあります。
あらゆるプログラミング言語で、このフレームワークは数多く用意されています。そのなかで、Rubyでは「Ruby on Rails」というフレームワークが用意されています。
これは、Web開発において必須となる機能が組み込まれたRuby製のひな型です。必要な機能がこのRuby on Railsに備えられているので、プログラマーはそれを利用するだけで良いのです。
デメリット
一方、Rubyを使ううえで生じるデメリットは、以下の2つが挙げられます。
- 実行速度が遅い
- 人によって色々な書き方ができる
実行速度が遅い
1つ目のデメリットは、実行速度が遅いことです。
Rubyは、インタプリタ方式呼ばれるプログラミング言語の分類に属します。PHP、JavaScriptなどもこれに分類されます。一方、Java、Cなどはコンパイラ方式とよばれるものに分類されます。
インタプリタ、コンパイラの違いは、プログラムを実行するときの解釈の仕方にあります。
インタプリタは、実行するときに、プログラムの1行1行を逐一機械語に変換しながら、変換された内容を解釈、処理します。一方で、コンパイラは、一度プログラムのすべてを機械語に変換する作業(コンパイル)を行い、変換された内容をファイル化し、そのファイルを実行することで処理します。
インタプリタは実行する段階で変換する作業が発生するため、コンパイラよりも実行速度が遅くなります。
人によって色々な書き方ができる
2つ目のデメリットは、人によって色々な書き方ができるということです。
プログラムの記載の仕方に縛りが設けられていないことは、一見するとメリットのように思えます。
しかし、実際には複数人で同じシステムを開発する以上、記載の仕方に差異が生じると、バグの原因になりかねません。
実際のシステム開発の現場では、コーディング規約とよばれる、プログラミングをするうえでのルールにしたがって作業をすることになります。プロジェクトごとにそのルールは異なることが多いので、それに従った記述を心がければ、余計なバグを生むことは減らせるでしょう。
Rubyのおすすめ学習方法は?
Rubyのおすすめの学習方法は、プログラミングスクールで勉強することです。
- 分からないことは、すぐに質問して解決できるので挫折しにくい。
- 疑問点をすぐに解決できるから、覚えるスピードが早い
- 効率的なRubyの学習ができる
- 転職の際に役立つポートフォリオ作成を手伝ってもらえる
- 最新のエンジニア事情、エンジニアの転職市場について情報収集できる
独学だと、分からないことがあっても1人で解決しないといけないし、目標まで遠回りしがちです。最初はやる気があっても、分からなくなって三日坊主、最終的に諦めて辞めてしまう人も多いですね。
独学で粘り強く勉強するのも素晴らしいですが、効率的にRubyを勉強したければプログラミングスクールがおすすめです。
Rubyが学べるおすすめのプログラミングスクールは、テックキャンプ エンジニア転職です。
Ruby/Ruby on railsの基礎はもちろん、HTML・CSSの内容も学習できます。
テックキャンプエンジニア転職は、未経験からエンジニア転職を成功している人が多いので、3ヶ月後にはRubyのエンジニアとして就職したい人に強くおすすめできます。
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