「プログラミング言語のJavaで何ができるの?」
「初心者がJavaを覚えるには、どうすればいい?」
Javaでどんなことができるのか?どう勉強すればいいのか、初心者にはよく分からないですよね。
Javaの利用用途が広いプログラミング言語なので、プログラミング未経験の人にとっては、Javaで何ができるのかを具体的にイメージするのは、ちょっと難しいかもしれません。
ただJavaのプログラミングスキルを会得すれば、多方面の開発現場で活躍ができるので覚える価値はあります!
この記事では具体的にJavaで何ができ、どう学習すると効率的なのかを解説しています。ぜひ参考にしてください。
Javaとは
Javaは、1990年代に登場したプログラミング言語の一つです。登場した年代こそ古いものの、現在でも多くの現場で使用されている言語でもあります。検索エンジン大手のGoogleが定める、Google三大言語の一つに数えられています。
Javaの特徴は、環境に縛られないというところです。例えば、WindowsとmacOSの2つで同じソフトウェアを開発しようと考えてみます。それぞれのOSは仕様が異なるため、それぞれのOSで別々のソースコードを書かなければなりません。これでは、手間がかかってしまいます。
Javaでは、JVM(Java仮想マシン)という、異なる環境下でも同じように取り扱うようにするための技術をあらかじめ導入しておきます。そして、Javaで記述したソースコードをJVMの上で動かします。これにより、異なるOSの間でも、共通のソースコードで同じ結果が出るようなプログラムを構築できるのです。
Javaでできること4選(何ができる?)
ここからは、Javaを使って何ができるかについて説明します。
Androidアプリの開発
Javaは、Androidアプリの開発でよく使われます。
Javaは、Androidの登場以前にも、業務系システムなどの開発で実績を数多く積んでいて、参考資料も豊富です。GoogleやStack Overflowで検索すれば、大抵はヒットするくらい、ノウハウが蓄積されているので、開発で詰まることはほぼありません。
また、求人の数で見ても、Androidの開発ではJavaを採用している例が多いため、これからIT業界に転職したいと思っている人も、求人で苦労することはほぼ無いでしょう。
業務系システムの開発
企業が業務を遂行するうえで利用するシステム(たとえば、顧客管理 / 在庫管理 / 金融系など)の開発でも、Javaが多く利用されています。
業務系システムの開発は、大規模になる傾向にあることから、何十人、何百人のエンジニアたちが一つのシステムを開発することになります。多人数での開発においては、開発効率が重要視されます。この開発効率は、個人の技術力もさることながら、採用するプログラミング言語によっても左右されます。
Javaはオブジェクト指向というプログラミングパラダイム(プログラミングする上での考え方)を採用しております。何かと敬遠されがちなオブジェクト指向ですが、容易に修正が可能であること、再利用が容易であるというメリットを秘めており、今日のプログラミングにおいて、スタンダードとなっている考え方です。
そのほか、Javaには多数のライブラリ/フレームワークがあり、それらが開発効率を大いに向上させています。このようなことから、Javaは業務系システムの開発において多く利用されているのです。
[char no=”4″ char=”エンジニアC太郎”]オブジェクト指向とは何か?簡単に言うと、”いかに効率よく開発を行うかを突き詰めた考え方”だよ。
開発を柔軟に効率よく進めていくために、こういう考え方のもとでやっていこう!と事前に決めておく。この考え方がオブジェクト指向なんだ。
「そういうものなんだ‥」と漠然と理解するだけでいいよ。[/char]
Webサービスの開発
Webサービスの開発においても、Javaが利用されていることが多いです。
今日において、Webサービスは日常生活に深く浸透していますよね。Webサービスでは、大きな負荷にも耐えて、安定かつスピーディに動作し続けるようにしなければなりません。
Webサービス開発で用いられるプログラミング言語はいくつかありますが、Javaは他のプログラミング言語に比べ、比較的実行速度が速いので、スピーディな動作が期待できます。また、堅牢性も持ち合わせているので、安定した動作も期待できます。
ソーシャルネットワーキングサービスの一つであるTwitterは、最初はプログラミング言語「Ruby(厳密にはRuby on Rails)」で作られましたが、より堅牢性のあるJavaに移行しました。これにより、膨大なつぶやきにも耐えられる強固なサービスに仕上がりました。
デスクトップアプリの開発
デスクトップアプリの開発においても、Javaが用いられることがあります。
上の「Javaとは?」の見出しでも説明したように、JavaはJVM(Java仮想マシン)を導入することでOSによらないアプリケーションの開発を可能にしました。それを生かして、Windows、Macの両方で利用できるアプリケーションを開発することができ、双方のユーザー獲得に繋げられます。
主なアプリケーションとして、無料のオフィスソフトとして有名なOpen Officeや、統合開発環境であるEclipseなどがあります。
Javaは初心者に難しい?
Javaをプログラミング初心者が取得するのは、他の言語に比べて難しいです。
Javaは、オブジェクト指向というプログラミングにおける考え方を採用しています。オブジェクト指向は、その概念自体のとっつきにくさが多くの初心者がつまずくポイントとなっています。この概念を理解して、かつコードに落とし込むことができるまでには、多くの経験が必要になります。
また、Javaには多くのライブラリやフレームワークがあり、それを習得する必要もあります。つまり、Javaの学習コストが高いということです。
もし、学習コストを抑えたいのであれば、Javaよりも比較的構文がシンプルで分かりやすいプログラミング言語を選ぶのが良いでしょう。Google三大言語の一つであるPythonはJavaと同じように多方面で利用されていて、かつ構文もシンプルであるため、初心者におすすめの言語になっています。
ほかにも、AndroidであればKotlin、Webサービスであれば、PHPやRubyも構文が比較的シンプルであるため、初心者におすすめのプログラミング言語ですね。
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Javaを学ぶメリット・デメリット
続いて、プログラミング初心者がJavaを学ぶメリットとデメリットを紹介します。
メリット
Javaのメリットは、次の5つが挙げられます。
- オブジェクト指向を取り入れている
- 豊富なライブラリとAPI
- 実行速度が速い
- セキュリティ性が高い
- 求人数が多い
オブジェクト指向を取り入れている
1つ目のメリットは、オブジェクト指向を取り入れていることです。
オブジェクト指向とは、プログラミングにおける考え方の一つです。関連のあるデータ、処理をオブジェクトという単位にまとめて、そのオブジェクトたちの相互作用によってシステムを確立させるという考え方になります。
オブジェクト指向を活用するメリットは、
- システム開発を効率よく進められる
- オブジェクトごとに分割しているため、大人数による開発でも作業分担がしやすい
- オブジェクトごとに役割を明確化しているため、保守性が高くなる
- コードの再利用がしやすい
などです。
Javaは、オブジェクト指向を取り入れたこともあってか、現在のシステム開発の現場において最も広く普及しているプログラミング言語として実績を積んできました。
豊富なライブラリとAPI
2つ目のメリットは、ライブラリとAPIが豊富に用意されていることです。
ライブラリやAPIというのは、システム開発において頻出する機能、便利な機能をまとめて1つのファイルに収めたものです。
ライブラリ、APIを利用すれば、一から機能を実装することもなくなるのでシステム開発を効率よく進められます。
Javaでは、ライブラリ、APIが豊富に用意されています。目的に合わせて最適なライブラリ、APIを選択することで、余計な手間をかけずに済みます。
実行速度が速い
3つ目は、実行速度が速いことです。
プログラミング言語は、実行の仕方によって「コンパイラ」「インタプリタ」の二つに分類されます。Javaはコンパイラに分類されます。
コンパイラは、プログラムを実行する前に「コンパイル」という、コードを機械語に変換する作業を行います。プログラムを実行するときには、変換後のファイルにアクセスすることで実行されます。
一方、インタプリタはプログラムを実行するときに、コードを1行ずつ変換しながら実行していきます。つまり、実行している段階で変換という作業が伴います。
両者を比較すると、プログラムを実行しているときの速度はコンパイラのほうが速いです。したがって、Javaはインタプリタのプログラミング言語と比べて、実行速度が速いといえます。
セキュリティ性が高い
4つ目のメリットは、セキュリティ性が高いことです。
データの改ざん/盗聴といった脅威を防ぐために、セキュリティの高いシステムを構築することは、システム開発において重要な要素となっています。
Javaは、他のプログラミング言語と比べてもセキュリティ性が高いのが特徴です。
オブジェクト指向の話に戻るのですが、オブジェクト指向の要素の1つに「カプセル化」があります。
カプセル化とは、重要なデータを外部から容易にアクセスできないようにするための仕組みであり、カプセル化を施すことで、データの改ざん/盗聴を防ぐことができます。
この仕組みを利用すれば、データの改ざんに強い安定したシステムを構築できます。特に、金融系などの高いセキュリティ性が要求される分野では、Javaのような安定したシステムを構築できるプログラミング言語が重宝されます。
求人数が多い
5つ目のメリットは、求人数が多いことです。
Javaは、現在のIT業界において最も広く普及しているプログラミング言語です。デスクトップアプリケーション、企業が保有するシステム、Webサービス、スマホアプリなど、あらゆる分野で活躍しています。
言い換えれば、Javaを採用している求人の数が多いとも言えます。Javaプログラマーの平均年収は552万円程度と決して低くなく、しばらくはJavaの人気が衰えることはないでしょう。
ただし、下で説明しますがJavaは初心者にとって取得難易度が高いプログラミング言語といわれています。取得するまでには、多くの経験と時間が必要になることでしょう。
デメリット
一方、デメリットは以下の3つが挙げられます。
- オブジェクト指向の理解が難しい
- 小規模なプログラム・システム開発に向いていない
- 初心者には難易度が高い
オブジェクト指向の理解が難しい
1つ目のデメリットは、オブジェクト指向の理解が難しいことです。
メリットでも挙げた通り、オブジェクト指向はシステム開発を効率よく進められることが特徴であると述べました。
しかし、オブジェクト指向では専門用語が頻出したり、直感では理解しがたい内容を含んでいたりと、プログラミング初心者が一目で理解できるとは言い難いです。
また、知識として理解しても実際にプログラミングスキルとして体得するには多くの経験が必要になります。最初の内は慣れるのに必死で、時間がかかってしまいがちな概念です。
小規模なプログラム・システム開発に向いていない
2つ目のデメリットは、小規模なプログラム・システム開発には向いていないことです。
オブジェクト指向は、その特性上、大規模なプログラム・システム開発においてその真価を発揮します。一方で、小規模である場合は、オブジェクト指向の恩恵を受けにくいです。
プログラムが小規模であるならば、JavaよりもRubyやPHPを利用することをおすすめします。
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初心者には難易度が高い
3つ目のデメリットは、初心者には難易度が高いことです。
オブジェクト指向を理解するのに時間がかかるほか、Java以外のプログラミング言語がシンプルに記述できることが多いため、相対的にみるとJavaは取得難易度が高く見えてしまいます。
Javaを学ぶ情熱はなく、簡単なプログラミング言語から始めたいという場合は、上でも紹介したPythonやPHP、Rubyあたりから始めるのがおすすめです。
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Javaのおすすめ学習方法は?
Javaのおすすめの学習方法は、プログラミングスクールで学ぶことです。
理由は、
- 分からないところはすぐに質問し解決できるから挫折しにくい。
- 効率的に学習できるカリキュラムが作られているから、スムーズに覚えられる
- 学習に躓いたときは、プログラミングスクールのメンターがフォローしてくれるから、勉強が続きやすい。
- 就職・転職活動のフォローもしてもらえる。ポートフォリオ作成の支援もしてくれる
- 現状のエンジニア市場の情報収集もできる。
初めてプログラミングを学ぶ人だと、独学で躓き、挫折する人が多いです。一方でプログラミングスクールなら、フォローされながら進めていけるので、挫折しにくいのが大きな特徴です。
もちろんプログラミングスクールは独学するよりもお金がかかります。
ただ無料で学べたり、思ったよりも低価格でJavaが学べるスクールもあるので、知っておいて損はないでしょう!
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