プログラミングの勉強に向いていない人には、いくつかの特徴があることを、ご存知でしょうか?

IoTの普及やAIの研究が盛んになり、情報化社会が進んでいる昨今、プログラマーやシステムエンジニアの人材不足が問題視されており、大きな需要を集めています。しかし、プログラミングできる人には、普通の人とは違った考え方を持っている傾向にあります。

以下で、プログラミングに向いていない人の特徴についてご紹介します。「自分はプログラミングに向いていないんじゃないか……」と不安に思っている人は、参考にしてみてください。

論理的思考が苦手

論理的思考が苦手な人は、プログラミングに向いていない人の特徴の一つです。

論理的思考とは「物事を順序立てて考える能力」のことをいいます。

プログラミングは「どのような結果を得たいのか」という最終的なゴールをベースにして、結果を達成するために必要な筋道を立てていくことになります。言い換えると「このように筋道立てれば、目的の結果が得られるだろう」と予想しながら取り組むということです。

料理のレシピについても同じことが言えるでしょう。料理というのは、最終的な完成形があり、それを達成するために必要な材料があり、切ったり炒めたりと言った動作が順序立てられています。

たとえば、肉じゃがを作りたいならば、はじめにニンジン、じゃがいもなどの必要な材料を集め、次にニンジン、じゃがいもを切る、次にそれらを炒める、次に水と調味料を加えて煮る、といったように、必要な手順を踏んで作りますよね。

逆に完成形をイメージできないまま、なんとなくや思いつきで切ったり炒めたりしていても目的の料理を作ることはできません。必ず手順が存在します。

プログラミングについても同じです。最終的に得たい結果を意識せずに、適当にコードを書いても目的のプログラムは完成しません。しっかりと必要な手順(「アルゴリズム」と言います)を定義してコードを書かなければなりません。

このように、ゴールに辿り着くために必要な手順を考える論理的思考が苦手な人は、プログラミングをするのに向いていないと言えます。

忍耐力がない

忍耐力がない人も、プログラミングに向いてない人の特徴として挙げられます。

論理的思考が苦手な人の部分でも述べたように、プログラミングは最終的なゴールに辿り着くために必要な手順を考えることになります。そして、実際は1回考えただけではすぐにゴールに辿り着くことはありません。したがって、ひたすらトライアンドエラーの繰り返しになります。

プログラミングの世界では、「バグ」と言われる不具合が往々にして発生します。昔のゲームでも、バグが発生して本来行けるはずのない場所に行けたり、最悪、ゲームの続行が不可能になったりといったことがありますよね。

ゲームであれば、バグは面白半分で捉えられることが大半です。しかし、プログラミングの現場では、些細なバグから大きな経済的損失につながることも大いにありえます。昨今、セキュリティの穴を突かれて、個人情報が流出してしまう事例が跡を絶ちません。

プログラミングは、不具合が起きないようにするために、すべてのバグを取り除く必要があります。実際、バグを取り除くことがプログラミングのメインテーマと言っても過言ではありません。

バグを取り除くには、膨大な時間を必要とします。そして、コツコツ地道に作業ができるための忍耐力も必要となるのです。

このように、長い時間をかけて作業に取り組むだけの忍耐力がない人は、プログラミングの勉強に向いていないと言えます。

黙々と作業するのが苦手

黙々と作業するのが苦手な人も、プログラミングに向いていない人の特徴の一つです。

忍耐力が苦手な人の部分にも関連しますが、プログラミングはバグを取り除く地味な作業といえます。なぜバグが発生したのか、どのように修正すれば改善するのかを、常々考えなければなりません。そのためにも、考えるための集中力が必要になります。

また、プログラミングは原則、1人で行う作業です。チームでの開発であれば、他のメンバーと相談する時間もありますが、基本的には1人で作業をすすめることが多いです。周りのことも気にならず、自分の世界にのめり込むことができれば、高い集中力を発揮することができます。

しかし、集中力は長くは続かないものです。逆に長時間作業をし続けていたら、本来のスペックを発揮することができず、作業スピードが落ちてしまうことになりかねません。したがって、一旦プログラミングの世界から離れて、定期的に気分をリフレッシュし、再度プログラミングの世界に入ることで、高い集中力を持続的に発揮することができます。

黙々と作業するのが苦手な人は、仕事と休憩のメリハリがついていない人とも言いかえることができます。

自分で調べるのが苦手

自分で調べるのが苦手な人についても、プログラミングが向いていない人の特徴として挙げられます。

プログラミングの世界では、日常生活では見聞きすることのないような専門用語が数多くあります。また、このように書くべき、このように書いてはいけないなどといった規約や慣習なども多く見かけます。

このように、わからない専門用語や規約、慣習などについて、どのような意味なのかを自分で調べる癖をつけない限りは、プログラミングを続けることは難しいです。

わからないことをすぐに他人に聞いてしまう人もプログラミングに向いていないと言えます。チームで開発する際は、各々のメンバーが各々の問題を解決するために作業に没頭しています。他のメンバーに聞くということは、その人の作業時間を割くことになります。

質問の回数が多ければ、その分他のメンバーの作業時間を割くことになり、全体の進捗が悪くなります。

したがって、専門用語の意味や不明点については、まずは自分で解決するという意識を持たなければなりません。最近はGoogleやYahooなどの検索エンジンの普及により、問題を解決するための難易度も下がってきました。専門用語の意味を調べるくらいなら造作も無いでしょう。

また、プログラミングの世界では技術が日々アップデートされて、続々と新しい技術が生まれてきています。それらに目を光らせ、身につけていくこともプログラミングの世界で生きていくうえで必要な心構えです。したがって、受身の姿勢をとらずに、積極的に新しい物事について、自分で調べる癖が必須というわけです。

コミュニケーション能力が低い

プログラミングの世界においても、コミュニケーション能力が重要なファクターとなっています。

実際のプログラミングの現場では、チームで一つのプログラムを作ることになります。各々のメンバーが個別の問題を解決するために作業をするのですが、自分の問題だけ把握しておけばよいというわけではありません。

問題は相互に関連しており、担当するメンバーとの間で認識のズレが起きれば、また新たな問題を生むこととなり、問題解決までの道のりも遠のいてしまいます。そのため、メンバー間で常にコミュニケーションをとり、チーム全員が共通の認識を持たなければなりません。

また、プログラミングの世界では、クライアントが「このようなシステムがほしい」という要望があり、それを形にしていきます。したがって、クライアント側とも共通の認識を持たなければなりません。

たとえば、「社内の会計業務を効率的に回したいので、自動で会計処理してくれるプログラムがほしい」という要望があるとします。実際、この一言だけでは具体的に何を要望しているのか分かりませんよね。よって、細かいルールを定めていくためにクライアントと会話をする必要があります。社員の給与計算は○○のようにする、決算処理は△△のようにする、と言ったように、細かいところまで共通の認識を持つようにします。

また、共通の認識を持つことに留まらず、改善すべきと思った点は積極的に意見を述べることもコミュニケーション能力がある人と言えるでしょう。実際のプログラミングの現場では、ただ正確に動作すれば良いプログラムを書くだけではなく、どれだけ効率よく、簡潔なプログラムが書けるかが重視されます。

一度書いたプログラムは、将来に渡り、いろいろな人々が見ることが予想されます。したがって、誰が読んでも分かりやすいものを書かなければなりません。常に効率や読みやすさを考えて改善に務める必要があります。

チームで開発する際は、必ずあなたが書いたプログラムを他の人にレビューしてもらう作業を踏むことになります。逆に、他のメンバーが書いたプログラムをあなたがレビューすることもあるでしょう。そのようなときに、いかに改善点を提案することができるかが、プログラムを価値を上げる鍵になります。

このように、コミュニケーション能力はプログラミングの世界においても大いに重要な能力と言えるでしょう。

まとめ(プログラミングが向いていない人の特徴)

この記事では、プログラミングが向いていない人の特徴を5つ紹介してきました。

最後に内容をまとめます。

  • 論理的思考が苦手な人はプログラミングが向いていない。理由は、プログラミングは最終的に得たい結果を意識し、そのゴールに沿って、物事を順序立てて考える作業だから。
  • 忍耐力がない人はプログラミングが向いていない。理由は、プログラミングはしつこいほどに、トライアンドエラーの連続だから。
  • 黙々と作業できない人はプログラミングが向いていない。理由は、自分と向き合い、自分で調べ、解決していく作業の連続だから。
  • 自分で調べることができない人はプログラミングが向いていない。理由は、プログラマーはまずは自分で徹底的に調べ、それでも分からなければ、他人に相談する・・という慣習があるから。
  • 人とのコミュニケーションが苦手な人はプログラミングが向いていない。理由は、作業は1人でするものの、作成するプログラムはチームで一つになり協力していくから。

この記事を見て、あなたは「自分はプログラミングは向いていないかも。。」と思ったかもしれません。

ただ想像できる通り、プログラマーのすべてが、5つの特徴に該当しないわけではありません

実際プログラミングをやってみたら、楽しかったから欠点を超越できるくらい続けられたという人がほとんどです。

ですから、もしあなたがプログラミングが向いていない人の特徴にいくつか当てはまったとしても、まずはプログラミングを触ってみることをおすすめします。

プログラミング初心者の始める手順としてはこちらの記事をご参考ください。

→プログラミング初心者の始め方 ~言語選びや勉強方法、何から?に答える~